【ストレス対処=思考の強さ】離職マイナス10%を実現した ストレス対処の手法とは?

EQブログ

ストレス対処ができるのはメンタルが強いからではありません。

 

「給与を上げても辞める人が減らない」。——

―その裏で静かに進行するのがストレス由来の離職です。
厚労省の調査では、退職理由の30 %超がメンタル不調人間関係

そこで注目されるのが、感情をうまく取り扱いストレスをコントロールするEQ(感情マネジメント力)です

今回は、このアプローチを組み込んだストレスマネジメント研修で離職率‑10%を達成した事例と、導入手順を詳解します。

0. ストレス対処が上手い人は□□□が強い

ストレスに強い人は “メンタルが鋼” なのではなく、「思考で感情を整える(思考と感情を分離して整理する)スキル」が高いだけ。


>>>>>── 感情の波を“力技で耐える”のではなく、リフレーミング(思考で感情を捉え直す)やセルフトーク(自分で対話して落ち着かせる)で 感情を調律できる人ほど、ストレス負荷が同じでもダメージを最小化できます。

 

1. ストレスマネジメント研修のよくある落とし穴3選

ストレスマネジメント研修をもし自社で実施する場合はこの落とし穴がないかどうかを確認してみて下さい。

その1:知識止まり

ホルモン(コルチゾール)や自律神経の仕組みを“知って終わり”。

仕組みを理解しても 思考・行動レベルに落とさなければ変化はゼロ。知識→スキル化の橋渡しが必要です。

その2:セルフチェックだけしている

“ストレス気づきシートを書くだけ”で満足し、次のアクションが不明確

気づき⇒具体策⇒行動⇒振り返り が抜けると、ストレスチェックは「ただの作業」で終わります。

その3:組織の共通言語がない

各自がバラバラの対処法。上司・同僚が支援しづらく、一人に依存してしまいがち。そうなると、その抱えてしまう一人が退職になると対処ができなくなり、芋づるで離職が発生するリスクもあります。

共通言語や仕組みのフレーム(例:EQ・5秒ルール) がないと、チーム全体で支え合う仕組みが機能しません。

2. ストレス耐性に効く特効薬「感情のナビゲート」

感情のナビゲートとは?

その瞬間に生じた感情を「①認識(気付く)→②意味づけ(思考する)→③方向づけ(理想の方向へ)」し、感情をうまく使いこなすプロセスです。

具体例から学ぼう

例えば具体的な場面を挙げてみましょう。

状況
プロジェクトの遅延をめぐり上司から厳しく叱責されたAさん(入社3年目)。
帰宅直後、「もう無理だ」と思い詰め、深夜に退職代行サービスへチャットを送信しました。

この行動は──

  1. 感情の“認識”が浅い

    • 怒られた直後の主感情「悔しい」「怖い」を “怒り”一色 として認識

  2. “意味づけ”が飛躍

    • 「=自分には能力がない」という極端なストーリーを即時採用

  3. “方向づけ”が短絡的

    • “辞める”以外の選択肢を探索せず、衝動的に実行

もしこれを思考を強化するとどう変わるでしょう?

① 自分に責任がある場合

感情のラベリング → 内省 → 意味づけ → 行動選択 を“思考を強化”しながら回すと、ストレス耐性はこう上がります。

感情を“分けて”認識:怖い・悔しいと1つずつ丁寧に名前をつける
「怖い=評価が落ちる不安」「悔しい=成長したい欲求」
→ その感情の理由はなぜ? 行動はどうしたらよかった?と内省
意味付け:今回は「プロジェクトの計画進捗確認を他の人がやってくれているだろうと期待して怠ったことで、遅延が発生して自分が叱られた。」
行動選択:例えば、まずは自分の影響を可視化し、施策提案をする
納期が 3 日遅れ→売上 −10 万円 ⇒ 数字に置き換え

 

A) 進捗ボードを毎朝更新
B) 週 2 回レビュー会議を提案
C) ボトルネック工程を見える化
→これらを上司に提案してみる
結果的に
・離職を防ぐことができた
・部下の成長につながった
・次回の納期の遅延リスクが減少した
というように、ストレスがかかるはずの場面で「正しく対処できた」ことで会社がいい方向に向かっていることがわかります

>>>こうみると、叱ることや怒り・後悔などのネガティブな感情が非常に大切な役割を持っていることも感じれるかと思います。

② 自分以外の人が絡んでいて、その人が関係している場合

連絡を止めた同僚が原因で遅延…感情は「怒り+不公平感」。
責任転嫁 or 被害者思考に陥りやすい場面ですが、感情ナビゲートで次のように対処します。

感情を“分けて”認識:自分の今の気持ちを「怒り 8 / 不公平 7 / 不安 5」と正直に書き出してみる
意味付け:まずは事実を確認してみる
– 連絡停止日時:4/10 14:00
– 自分の確認ミス:最後のリマインド 4/9
その人の動きの傾向を掴んでいる場合は推測を立てる
“相手は忙しい時に抜けがち”というパターンを認識
行動選択:例えば、情報を共有した上で、自分の責任・反省も入れた上で施策提案をする
1. 同僚へ「事実ベース」の状況共有
2. 次回からリマインドをするように反省する
3. 上司に“手順改善”を提案
結果的に
・事実ベースでの会話なので相手との関係性を大きく崩さない
(認識にズレが発生しないため)
・自責も含みながらの改善提案ができる

・同じようなミスを減らすことができる

このような思考の癖をつけておくと、たとえ相手が悪い場合や理不尽なことが怒った場合でも、自分の立場を崩すことなく綺麗に対処することができるようになります。

まとめ

  • 感情を細分化→数字で意味づけ→複数の行動案を比較すると、衝動や被害者思考から抜け出しやすい

  • 他者が要因のストレスは、“事実を共有すること+プロセス改善提案”で 怒り→提案エネルギーに変換

  • このプロセスを習慣化すれば、離職や対人摩擦を防ぎつつ自己成長へつなげられる

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